振袖で自撮りしたかったな

今週のお題「二十歳」

こんにちは、おたおめです。新成人です。二十歳とか言っても私誕生日四月なので寧ろほぼ終わりなんですけど。お酒もタバコも好きじゃないのに年金徴収ははじまった、大人になるってそういうことなんですか。

成人式には行きません。肩凝りが酷くて袴ですら1時間も耐えられなかったからとか、地元に友達がいないからとか、色々理由はあるんですけど、最大の理由は着飾ってる自分を地元の人に見られたくなかったから、です多分。

一生に一度の晴れの日、素敵な振袖を着て、それでもその姿に自信を持てる自信がなかったから、行かないことを選びました。そもそもそんな価値も感じてないし面倒くさがりなので、そんな行きたかったわけでもなんでもないんですけど、それでも成人式に行って友達と写真撮ってそれをストーリーにあげるような女の子の人生には本当に本当に本当に憧れてた。

貶されたことがなくて、自分が素敵な格好をすることに疑問を持つことがなくて、久しぶりにあった子とも難なく話せて、成人式に行かないなんて選択肢はなから頭にもなくて。全部勝手な想像なんですけど。勝手に想像して勝手に焦がれて勝手に泣きたくなってどうしようもないです。

たった一回を逃したらもう機会がないというのがここまで辛い一因でもあると思う、この先例えば振袖を着たいなと思えば着れる機会は沢山あるだろうけれど、成人式というこの行事に参加するチャンスは一生に一回しかなくて、自分に自信を持てた時になってももう取り戻せない欠落、怖くて仕方がない。いつもはこんな風にメンタルがぐちゃぐちゃになった時はアイドルに助けてもらうのですが、そのアイドルもみんな成人式に行っている、こういう時どうやって助かったらいいのだろう。とりあえず走ってファミリーマートに来ました、いま肉まんセールをやっていて、たまたま全種類ちゃんとご用意されていて、旨辛肉まんが美味しすぎて泣ける、幸せだなあ、世の中にはこんな感じの幸せが沢山あるのになんでそれだけで満足出来ないのか、いつか全部昇華することが出来るのか。

兎にも角にも成人式三連休は明日で終わりだし連休明けにはテストと課題提出が待ち受けている、忙しいと病まないというのは嘘で最大級の病みにはやらなければいけないこと全てを足止めしてしまう力がある。なんとしても勝ちます。

やなことばっかではないです。写真は高校の友達と成人のお祝いに食べた上野の韻松亭の花籠です。高級なお料理、細かいことは分からないけれど何より心が満たされるし美味しい。今は撮り溜めていたグランメゾン東京をやっと見終わったのでとてもフレンチに行きたいです、影響されやすいたちなので。

思い描いた二十歳にはまだ遠く、理想なんて幻想にしかなり得ないのかもしれなくても、私の二十歳はあと三ヶ月、この間に一人で振袖を着て写真を撮るくらいのことはしてやりたいと思います。21歳の私のために。

おたおめー